古典好きになるまでの道のり——点と点が線になっていた話

気づいたら、娘は図書館で「古典の本を借りてきて」とリクエストするほどの古典好きになっていました。

振り返ってみると、はじめから好きだったわけではありません。いくつもの小さな”点”が、少しずつつながっていった結果でした。今回はその道のりと、きっかけになった本を紹介します。


目次

言葉の面白さに出会った——百人一首

最初の点は、マンガ「ちはやふる」でした。物語に引き込まれた娘は百人一首に興味を持ち、自分の気持ちを重ねて手紙に和歌を添えて送るようになり、家族で百人一首対戦をするようになりました。さらに、1首目を詠んだ天智天皇が祀られているちはやふるの舞台「近江神宮」へも参拝。

ボロボロになるほど何度も読んだのがまんが百人一首大辞典。意訳のうた恋百人一首ノートも読みました。包装に百人一首が書いてある小倉山荘のお煎餅に大喜びしたことも、今となっては懐かしい思い出です。


旅先と物語が繋がる体験——神話(古事記)

旅先で神社を訪れるたびに、お話として読んできた神話と少しずつつながりを感じるようになりました。「神話といえば」の出雲大社へ参拝したとき、物語の舞台が現実と重なって感動したのは大きな体験でした。

まんが古事記——ルビのない漢字も多いけど、全体を漫画で把握するならおすすめ


飯野和好 日本の神話——絵本なので読み聞かせしました!


松谷みよ子の日本の神話——神話のメインのお話が1冊にまとまっている。


古事記すごろく——ます目の解説や神々の系図を載せた手帖つき。読んで遊べます。友達にプレゼントしたほどお気に入り。


歴史が線になり始める——白狐魔記→太平記

中学受験の勉強で歴史を学び始めた時期、史実と物語が繋がる面白さを感じるようになりました。斉藤洋さんの白狐魔記と同じような時代の流れの中で、実際の歴史を描いた太平記を手に取る。フィクションと歴史が交差する体験は、読書の楽しさを深め、歴史への興味も一層高まりました。

歴史ファンタジー白狐魔記は2026年4月に最新刊が出ています↑


古典の面白さに気づく——読む楽しさが広がる

太平記をきっかけに古典の面白さに気づいてからは、手当たり次第に読むように。

  • 徒然草・枕草子 → エッセイ
  • 奥の細道 → 旅の記録
  • 東海道中膝栗毛 → おもしろい物語
  • 今昔物語集 → 短編集

古典にもいろんなジャンルがあると分かり、それぞれの面白さに出会いながら、読む楽しさがどんどん広がっていきました。


好きなジャンルへ——興味はさらに広がっていく

怖い話が大好きな娘が次に興味を持ったのは怪談。「今度は『雨月物語』を読みたい!」と言い出し、出版社によって扱っている古典が違うことにも自分で気づき、学校図書館で探すのも楽しそうでした。

朝ドラは観ていなかったけど、ずっと気になっていた小泉八雲さんの作品も読みました。


再読で深まった面白さ——更級日記

一度読んだことのあるくもんのまんが古典文学館・更級日記を改めて読み返すと、最初とは全然違う感想が生まれました。「物語のようなことが起こるかも」と期待する主人公の気持ちに共感できたのは、主人公の心が分かるような年齢になったから——娘はそう話してくれました。


好きなジャンル×漫画——学研まんが 日本の古典シリーズ

学研まんが 日本の古典シリーズは、

  • 漫画だから手に取りやすい
  • 好きなジャンルを選べる
  • 解説つきで理解が深まる

漫画で、いつの間にか古典デビューできます。古典にあまり興味のなかった息子も、気がつけば積極的に手に取っていました。


新しい点になるかもしれない本

ここからは、これから古典に触れてみたい方へのおすすめ本を紹介します。きっかけは人それぞれ。気に入るものが見つかりますように。

短編で気軽に読む

乱太郎・きり丸・しんべヱの登場から古典の物語がはじまる忍たま関連の古典本は、忍たまの世界で古典に出会えて、1話ずつ気軽に読めます。気になるお話だけあとからじっくり読む、という楽しみ方も◎。

原文にふれてみる

漫画で流れをつかんだあとに、原文・直訳・現代語訳を見比べられる背景が分かるビジュアル解説つき。少しずつ理解を深めていけるので「なんとなく→分かる」に変わります。いきなり原文は難しくても、こういう形なら入りやすいと感じました。

全6作品出ています(2026/06/05時点)

そのまま読める古典

21世紀版少年少女古典文学館(講談社)シリーズの竹取物語・伊勢物語は、ふりがなつきで読みやすく、ページごとに解説つき。分からない言葉を調べなくてもそのまま物語として読めるのがよかったそうです。


まとめ——点と点が線になっていた

娘が古典好きになるまでを振り返ると、

  • 言葉の面白さに触れたこと(百人一首)
  • 旅先の体験が物語とつながったこと(神話)
  • 歴史に興味を持ったこと(白狐魔記・太平記)
  • 好きなジャンルで読んだこと(怪談・物語)
  • 読み返して共感できたこと(更級日記)

いくつものきっかけが重なって、少しずつ古典が好きになっていったように思います。


おわりに

ちなみに私自身は、古典との出会いが”勉強”だったので、当時はその魅力がさっぱり分かりませんでした。だからこそ、子どもたちが勉強としてではなく、物語として古典に出会える楽しさを知れたことが、本当によかったなと思っています。

今回紹介した本が「どこから始めようかな」と思ったときのヒントになれば嬉しいです。古典のおすすめ本やきっかけに最適なもの、他にもあればぜひ教えてください。

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